長野のお米と聞いてもあまりぴんとこない方も多いと思います。
ブランド米のような知名度もまだありません。
しかし、有名でなくても美味しいお米というのは、確実にあります。
お米の味を決めるのはなんといっても水と土壌、そして気候。
私の田んぼのある伊那の東春近地区は、小さく限られた土地ですが、
お米づくりに適した条件が奇跡的に揃った土地なのです。
だからこそ、殿様の上納米に指定されて特別に扱われてきました。
食べた人だけにわかる美味しさです。
全国の隠れた名産を自分の舌で探し当てたい、そんな方にこそお薦めします。
きっとファンになっていただけると確信しています。
-
南アルプスを源流とする三峰川が天竜川に注ぐ。大雨のたびに氾濫を起こしながら、肥沃な土壌を育ててきた土地です。南アルプスの水の美味しさは皆さんご存知でしょう。ミネラルに富んだ土壌がお米を美味しくします。
-
ここ東春近は粘土質土壌。粘土質の土地で作られたお米は粘りが強く、いわゆるもちもち食感のお米になります。魚沼をはじめとする多くの有名米産地が粘土質土壌で知られています。
-
長野県南部に位置する伊那市の標高は650m。朝夕の気温が低く、日中は暖かい高原性の気候が特徴です。この寒暖差がお米の味を良くします。雨量が少なくカラっとした気候である点も米の健康な生育に重要です。